山田かつらに所属する私が常駐するのはテレビ局のメイクルーム。フジテレビとテレビ東京を中心に、バラエティや報道番組に出演する方のヘアメイクを行うほか、企画によってロケにも同行します。1分1秒を争う現場のため、いかに状況に合わせた的確な施術ができるかが勝負。わずかな時間の中でもリラックスしていただけるよう、適度な会話も心掛けています。その内容によって私を覚えてくださる方がいるのも嬉しいですね。東京で少しはトーク力が磨かれたかな（笑）？

担当番組のオンエアをチェックするたびに実感するのが、「自分はすごい世界で働けているんだ」という喜びと、「もっとこうすれば良かった」という反省。演者さんや先輩に信頼いただくためにも反省をしっかりと成長の糧にして、早く独り立ちすることが1年目である今の目標です。

もともとオシャレとテレビが好きだった私にとって、この仕事は憧れそのものでした。3年制のトータルビューティ学科を選んだのも、ヘアメイクの技術と美容師の資格があれば可能性が広がると思ったからです。着付やフラワーを学ぶことで広がった視野や感性、KANBI学園校内コンテストの応用メイク部門で優勝をつかんだ自信など、当時の経験のすべてが現在の支えです。

何よりこの仕事をするうえで、3年間みっちりとヘアメイクの技術を高められたのは私の財産。例えば、見た目の年齢を変えるような特殊な技術などは、今後バラエティやドラマの現場でも役立つと思います。カットやカラーができる美容師資格も活かし、活躍の場を広げたいですね。