美容師国家試験は難しい?試験内容や合格率をチェックしよう

2023/03/24

将来は美容師として働きたいと考えている方は多いのではないでしょうか。そして、美容師になるために避けて通れないのが美容師国家試験です。ここでは美容師国家試験の試験内容や合格率、美容師免許の申請方法などについてまとめたので、美容師を目指している人はぜひ参考にしてください。

美容師国家試験の試験内容

美容師国家試験は、「筆記試験」と「実技試験」の2つに分けられます。両方の試験に対して、バランスよく対策を行うことが大切です。

〇筆記試験
筆記試験では、以下の項目の問題が出題されます。

・関係法令・制度
・公衆衛生・環境衛生
・感染症
・衛生管理技術
・人体の構造及び機能
・皮膚科学
・美容の物理・化学
・美容理論

筆記試験の合格ラインは、60%です。また、無得点の科目があると不合格となってしまうので注意しましょう。

〇実技試験
実技試験では、ウィッグを使用して実際に施術を行います。第一課題と第二課題があり、第一課題は減点30点以下、第二課題は減点40点以下が合格基準となります。

・第一課題:カッティング
カットの試験で、試験時間は20分です。スタイル構成や技術条件などについて様々な条件が指定されるため、それに沿ってカットを行います。

・第二課題:セッティング
セッティングはワインディングとオールウェーブセッティングの2種類があり、その年によって課題が変わります。毎年試験前に、どちらの課題が出されるかが発表されます。試験時間は、ワインディングの場合は20分、オールウェーブセッティングの場合は25分です。

また、実技試験の最中には同時進行で衛生実技審査試験が行われます。衛生実技審査試験は、動的審査、静的審査、確認的審査の3つに分けられます。なお、衛生実技審査試験の合格基準は減点20点以下となっています。

・動的審査
試験中に安全面や衛生面に留意して施術を行っているかなどが評価されます。

・静的審査
試験にふさわしい服装をしているかどうか、適切な用具を使用しているかなどが評価されます。

・確認的審査
試験終了後に、使用した用具を正しく衛生的に処理しているかどうかが評価されます。

そして、実技試験の対策はとにかく練習あるのみだといえます。本番を想定した環境で、何度も繰り返し納得がいくまで練習を重ねてください。時間内で施術を行える自信があれば、試験にも落ち着いて臨めるのではないでしょうか。

美容師国家試験の合格率

美容師国家試験を受験するにあたって気になるのは、やはり合格率ではないでしょうか。美容師国家試験は2月と8月に実施され、それぞれ合格率が大きく異なります。

2月実施の美容師国家試験の合格率は、85%前後となっています。新卒・既卒でそれぞれみてみると、新卒の合格率は約90%、既卒の合格率は約40%となっています。そして、8月実施の美容師国家試験の合格率は大きく下がり、40%~60%ほどとなっています。これは、美容学校在学中に受けた2月の試験で不合格になった人が8月にもう一度受験するためだといえます。

このように、新卒と既卒では美容師国家試験の合格率は大きく異なります。美容師になるためには、在学中にしっかりと試験対策をして2月の合格を目指すことが大切だといえるでしょう。

合格後の申請方法

美容師国家試験の合否は、合格発表の日の午前9時に厚生労働省と試験センターに提示されます。また、ネットで確認することも可能です。
試験に合格したら、美容師免許の申請を行う必要があります。申請しないと美容師になることはできないので、忘れずに行うようにしましょう。美容師免許申請のためには、以下の6つが必要となります。

1.免許申請書:1通
2.本籍地の記載された住民票もしくは戸籍抄本:1通(発行後6か月以内)
3.医師の診断書:1通(発行後3か月以内)
4.合格証明書:1通
5. 収入印紙(登録免許税9,000円分):1枚
6. 郵便振替払込金受領証(手数料5,200円):1枚

書類が準備できたら、財団法人理容師美容師試験研究センター宛てに送付しましょう。持参する場合には、祝日を除く月曜日から金曜日の午前9時半~12時、午後1時~午後4時に訪問してください。なお、合否の確認方法や免許申請方法は変更になる場合もあるので、必ず事前に財団法人理容師美容師試験研究センターの公式サイトで確認してください。

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